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仏教の基礎知識(初期仏教編)

仏教とは四諦で仏道修行の目的を示し、十二因縁で苦の原因分析をし、八正道の実践で悟りを開き、苦を解決する教えです。

四諦(四聖諦)
苦諦 人生は思い通りにならないので苦である。(四苦八苦)
集諦 その苦の原因は無明に基づいた行動の集積である。(十二因縁)
滅諦 苦の原因である無明を滅した境地が悟りである。
道諦 その悟りに到達する方法が仏道(八正道)である。

四苦八苦
仏教における苦の分類。 苦とは「思うようにならない」ことから生じる。
根本的な苦をの四苦とし、 根本的な四つの苦に加え、以下の四つの苦を合わせて八苦と呼ぶ。
愛別離苦(あいべつりく) 愛する者と別離すること
怨憎会苦(おんぞうえく) 怨み憎んでいる者に会うこと
求不得苦(ぐふとくく)    求める物が得られないこと
五蘊盛苦(ごうんじょうく) 五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならないこと

十二因縁
無明 : 真理を知らないこと
: 行動の集積
: (架空の)自我意識
名色 : 「名」は無形のものという意味で「心」、「色」は有形のものという意味で「身体」
六入(六処) : 眼・耳・鼻・舌・身・意という六つの感覚器官
: 六つの感覚器官に、それぞれの感受対象(色・声・香・味・触・法)が触れること。
: 感覚を感受すると、好き・嫌いというような感情が起こってきます。
: 渇愛
: 所有欲、執着
: 執着により生じる迷いの存在
: 迷いの世界に生まれること。つまり人として生きていると思い込むことです。
老死 : 「老い」と「死」

無明という誤ったものの見方に基づいた行動が積み重なった結果、自我意識が生まれ、心と身体が生まれ、感覚を感受すると好きや嫌いという感情が生まれ、渇愛や執着が生まれることで、迷いの心が生じ、迷いの世界に生きている人間だと思い込み、年老いて死ぬことになる。しかし、無明という誤ったものの見方に基づいた行動が積み重なって生じた自我意識・心と身体・感情・執着・生死は全て根本が間違っている為に妄想である。つまり苦の根本原因である無明を打ち破れば執着も無くなり、人として生きているという妄想も無くなり、年老いたり死んだりするという妄想も無くなり、全ての苦しみから解放される。

八正道
正見
固定観念にとらわれずに、ありのままに見ること。このありのままは普通の人が思うありのままとは全く異なるもので、修行によって「正念」と「正定」を真剣に実践して三昧の境地に至って初めて可能となる。

正思惟
以下の三つ
無害心:人や生きもの命をまもること。生きとし生けるものに対して慈しみを持つこと。
無瞋恚:怒らないこと。
無貪欲:むさぼらないこと。

正語
正語とは、妄語(嘘)を離れ、綺語(無駄話)を離れ、両舌(仲違いさせる言葉)を離れ、悪口(粗暴な言葉)を離れることである。要するに自己中心的な言動はだめということ。

正業
正思惟(無害心・無瞋恚・無貪欲)の実践

正命
正しい仕事。殺生などに基づく、道徳に反する職業や仕事はせず、正当ななりわいを持って生活を営むこと。

正精進
正しい努力をする。ふつうの努力と違って仏教では自分のいま持っている悪いところを消すための努力。また未だやったことのない悪いことをこれからも絶対にしないための努力、いけないことはこれからもしないという努力、さらには自分の持っているいいところはこれからもどんどん伸ばしていこうとする努力、また今までしなかったいいことをこれからは積極的にやっていこうとする努力、努力にもこうした四つの努力の道があるのです。精進とは、いい人間になるため、より立派な人間形成への努力ということです。

正念
正念の原語はsamma-sati と言って、サティ とは気づくという意味です。何に気がつくのかというと今の自分に気がつくということです。瞬間瞬間の自分に気づくこと。「四念処」の実践。今はやりのマインドフルネスです。

正定
坐禅をして正しい集中力(三昧)を完成することである。この「正定」と「正念」を真剣に実践することで見性体験という悟りの体験に至ります。この体験によってのみ悟りは開けます。悟りが開けると無意識的な思考が作り出した思い込みの世界(迷いの世界)を離れ、ありのままの世界を観ることができるようになり、「正見」が得られる。

四念処
仏教における悟りのための4種の観想法の総称。「四念処観」(しねんじょかん)、「四念住」(しねんじゅう)とも言う。「三十七道品」の中の1つ。
釈尊の初期仏教の時代から、悟りに至るための最も中心的かつ最重要な観想法であり、仏教瞑想の「止観」(サマタ瞑想・ヴィパッサナー瞑想)の内、「観」(ヴィパッサナー瞑想)の中核を成す観想法である。
身念処(体の観察)
受念処(感覚の観察)
心念処(心の観察)
法念処(心の対象の観察)
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